絵本専門士という資格は、設立して10年未満のまだまだ認知度の低い資格です。
文部科学省の外郭団体である「国立青少年振興機構」というところが主催しており、
そのホームページには、絵本専門士について、以下のように記されています。
絵本専門士とは、絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家です。
今日、子供の読書活動を充実させることが喫緊の課題であり、その実現にあたっては、読書に関する専門的知識や実践力を持った指導者を養成し、その指導者が学校、家庭、地域において様々な読書活動を支援することが大切です。
独立行政法人国立青少年振興機構ホームページより引用
特に子供たちにとって絵本は、言語力、感性、文脈理解力、物事の理解力を驚くほど発達させ、豊かな人格形成をもたらすものとして、また、大人になっても新たな世界を発見、体感できるものとして、極めて重要です。
そのため、2012年(平成24年)10月に有識者による絵本に係る専門家の養成に関する検討会を立ち上げ、検討を重ねた結果、子供たちの健やかな成長を促す絵本の可能性やその活用法を、学校や家庭のみならず地域社会全般に普及させるとともに、実際に絵本の読み聞かせやワークショップをはじめ子供たちの読書活動の推進に携わる、絵本の専門家(絵本専門士)を養成する必要があることから、創設された制度です。
この文書からは、絵本専門士は、絵本を核として、地域社会の中でのファシリテーターとして活動することを想定して創設されたと考えられます。
では、絵本専門士の活動とは、具体的にどういったものになるのでしょう?
これについては、僕の体験等を通してお話したいと思います。