最近、お父さん、お母さん向けのイベントや、
親子向けのイベントをやっていると、
親御さんのこども達に対する眼差しが変わってきたな、
と感じる出来事がありました。
どういうことかと言いますと、親御さんとお子さんが、一緒に絵本を楽しんでいないというか、
それぞれが、個々に絵本を見ていて「面白かった」という体験を共有できていないような、
そんなふうに見てとれる出来事がいくつかありまして、ちょっと悩んでいたりします。
親子が別人格であるのは当たり前ですし、個々の感覚が異なるのも分かります。
けれども、そこに体験の「共有」がない、
親御さんは自らの楽しみのために絵本を見ているし、
なんだったらその時に絵本を楽しんでいる子どもの姿を見ていない、
そんな時間を読み手として少々寂しく思ったわけです。
僕は常々、子ども達が絵本を「楽しい」と感じるためには、
まず、大人が絵本を「楽しい」と感じていないと、楽しめないんですよ、
というお話をしてきましたが、親子での体験の共有がうまくできない事例があるとは
あまり思っていなかったので、考えさせられました。
これからは、親子を対象にして、絵本の魅力をお話しする時には、
親と子の関係性にも注意していかなければなと考えさせられる出来事でした。
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