絵本専門士 べっちゃん

誰もが、一緒に絵本を楽しめる社会のために

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絵本専門士 べっちゃんです

絵本専門士べっちゃんは、埼玉県某市の職員です。
休日などを活用して、多くの人に絵本の楽しさを伝える活動をしています。

絵本専門士って、何者なのか?

絵本専門士は、絵本に関する高度な知識を有する、絵本の専門家です。
全国で多くの絵本専門士が様々なシーンで絵本に関する活動を展開しています。

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絵本専門士に関するリンク

「絵本専門になりたい!」や
「私の住む街に絵本専門士はいるの?」
という方へのリンク集です。


『スリー 3ぼんあしのしあわせなイヌのおはなし』(イマジネイションプラス)2021年12月
スティーヴン・マイケル・キング:作 神野三鈴:訳

表紙から見て分かるとおり、
この絵本の主人公「スリー」は、三本足のイヌです。

街中を歩き、気ままに過ごすスリーは、
他の動物たちと何も変わりません。
4本足の馬、6本足のアリ、8本足の蜘蛛等々、

様々な動物たちが暮らす世界は多様性に満ちています。
「スリー」の生活は、気ままで楽しそうです。
そんな、スリーがたどり着いた居場所は、
新たな家族と、新たな環境でした。

なぜ、スリーは3本足だったのか?
その事実は、この絵本の中で直接語られることはありません。

それが、この絵本の効果を高めています。
3本足のスリーの存在があたりまえに溶け込んでいる社会だということ、
ともすれば、ノラ犬のうえに三本足と、疎まれる存在になりかねないスリーが、
自由に街を出歩き、自らの意思で居場所を探すというストーリーは、
僕たちにとって、目指すべき社会を提示しているとも考えられます。
とはいえ、本来であれば、スリーのような犬が生まれない社会を作ることを
目指すべきなのでしょう。

子ども達といっしょに読みながら、それぞれに何が出来るのか、
話し合いたい、そんな絵本です。

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