大人が絵本を知っていること


先日、地元の児童館でお父さん、お母さんを対象とした、
子育てに絵本をどのように生かしていくのかという趣旨の講座を
させていただきました。

その中で、受講者の皆さんに
「うさこちゃんってしってます?」
と聞いたら、ほとんどの人が首を横に振りました。
「じゃあ、ミッフィーは?」
と聞くと、首を横に振っていた皆さんが、
急にうなずき出しました。

そうなんですよ、受講者の多くがキャラクターとしてのミッフィーは知っているけれども、
絵本の「うさこちゃん」は、知らないのです。
このとき僕は『うさこちゃんときゃらめる』と『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』の二冊を紹介し、

うさこちゃんは、皆さんと同じ家族があり、
毎日の生活を送っていること、
子ども達もうさこちゃんと同じように
悪いことや悲しいこと、様々な経験をして、
成長していくこと、
その成長を見守ることができるのは、
保護者の皆さんだけであること、

そして、絵本は家族に起こりうる様々な出来事を
子ども達と共に事前に共有することのできる
ツールでもあることについてお話ししました。

受講者からは、絵本について知らないことが多かったという趣旨の発言がありましたが、
子ども達に絵本を手渡すには、まず大人が絵本の価値や意味を知っていること、
そして、子ども達に「手渡したい」という気持ちになって貰うことが大切なのです。

ですから、来場者の皆さんには、
まず皆さんが、絵本を手に取って読んでみてください、
そして、気に入った本があったら、子ども達と是非楽しんでください、
と、お願いしました。


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