コロナ禍で、いろいろなイベントがキャンセルになって、
2年以上、その間に随分と世の中は変わってしまいましたが、
最近になってようやく、絵本専門士としてのお仕事のお話をいただく機会が増えてきました。
で、ちょっと絵本の歴史なんかを振り返ってみたら、
ちょっと気づいたことがあって、今回はその話です。
『100まんびきのねこ』は、アメリカ最古の絵本と呼ばれている
と言うのは、図書館で児童サービスをかじったことがある人なら知っている、
基礎知識だと、僕は思っています。
でも、今この『100まんびきのねこ』を書店で探して購入する人が、
どのくらいいるかと言ったら、そんなにいないと思うんですよ、
けどね、僕は「絵本専門士」という資格を名乗って活動をしていて、
さらに、その資格の母体になっているのは「司書」という資格なのです。
ですから、僕は「絵本」の歴史を知っていないといけないし、
その歴史に基づいて、現代までの間に絵本の価値観が変化してきたかを理解したうえで、
今の絵本について、お話をしなければいけないと考えています。
そして、そういう知識の積み重ねがあるから、
お話しする内容に意味が生まれるのだと考えて、
活動を続けているのです。
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