『きょうがはじまる』(BL出板)2018年8月
ジュリー・モースタッド:作 石津ちひろ:訳
私たちの暮らしは、日々の積み重ねな訳ですが、
誰にでも、日々の暮らしがあって、
同じ1日は二度とないし、
誰かと同じ1日を暮らすことは、ありません。
そんなことは、当たり前なのですが、
その事実を実感することはあまりありません。
『きょうがはじまる』は、何か特別な出来事が
起きるわけではありません。
街に暮らす沢山の人たちの今日が「はじまり」、「終わっていく」様子が描かれています。
それぞれの人の1日が、みんなの気持ちで動いていくのです。
読者は、それぞれの1日を追体験しながら、
自らの1日を振り返っていくのです。
何もない一日が、実は大切な一日、
そんなことをじんわりと知ることのできる絵本です。
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