鳥は恐竜だった


『鳥は恐竜だった~鳥の巣から見た進化の物語~』
(アリス館)2022年7月 鈴木まもる:作

僕らの世代(もうすぐ50代)は、
子どもの頃に恐竜ブームがあって、
上野の科学博物館に復元化石を観に行ったりしました。

そんな、恐竜たちが実は鳥に進化していたというのは、
随分大きくなってから、もたらされた新しい知見でした。

この絵本は、現在の鳥たちが様々な場所に多様な巣作りをすることに着目し、
恐竜たちも同じように主によって多様な巣作りをしていたのではないかと推論します。
そして、進化の過程において、なぜ鳥は飛ぶ能力を手に入れることができたのか、
飛ぶ能力を手に入れることによって、さらに多様性を手に入れ、
現在の多種多様な巣作りの能力を手に入れ、
様々な場所を生活の場として拡大していったのではないかとしています。

後表紙には、様々な鳥の巣の写真が掲載されており、
この鳥の巣は、全て著者である鈴木まもるさんの私物だそうです。
講演会の席上でも、多くの鳥の巣を持ってきていただき、
来場していた子ども達に鳥の巣を手渡し、
会場を一周して貰うことで、間近で観ることができました。

今でも恐竜が好きというお子さんも多いと思います。
より深く、恐竜を知ることで、
お子さんの新たな興味の扉を開くこともできるのではないでしょうか。


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