という話を読んだのは、新潮社のSINRAという雑誌のまだ出たての頃だったと思います。
(調べてみたら1994年5月号だったので、今から27年も前のことでした。)
1回目は子どもの時、2回目は恋人と、3回目は子どもと家族で、4回目は孫と一緒に、
という内容で、当時大学生だった僕は、2回目の動物園は、いつ頃行けるのだろうか・・・
と思っていました。
では、人は、人生の中で何回くらい絵本との出会いの機会があるのだろうか、
と、ふと考えてしまいました。
最近は、ブックスタート事業を実施する自治体も増えていますから、
1回目の子どもの頃、というのは動物園と同じようにありそうです。
2回目の恋人と、というのはどうでしょうか、
僕が子どもの頃の絵本は、まさに子どものための絵本、が多かったですから、
なかなか、カップル向けという絵本は、ないかな?とも思ったのですが、
そもそも、僕自身が、職場で結婚したひとに、
『100万回生きたねこ』を送っているし、
『おおきな木』や『ぼくを探しに』
だって、パートナーを探す物語ですから、
二人で読んで、自分たちの姿を投影することも
できるでしょう。
そして、3回目の家族になって、という話になると、これはもう、沢山の機会があります。
親になって、初めての図書館でのおはなし会や
それこそブックスタートで、絵本をプレゼントされたりすることで、
子育てと絵本の関係性について、考える時間が生まれるのもこの時期といえるでしょう。
4回目の孫と一緒、というのも当てはまりますよね、
僕には、まだ孫はいませんが、孫のようにかわいい存在が何人かいます。
先日、ブックハウスカフェに遊びに来てくれたのですが、
そのときには「目に入れても痛くない」というのは、こういう存在を言うのか、
と感じさせるほどでした。
これだけかわいいと、無条件に(大げさか?)絵本を贈りたくなりますし、
絵本を楽しんでいる姿を間近で見ることができるだけで、
こちらも楽しくなってきてしまいます。
これは、自分の子と異なり、一世代離れることで、
子育てのために絵本をという感覚から少し離れたところで、
子どもと絵本の関係を眺めることができることで、
純粋に「楽しむ」と言うことだけのために絵本を手渡すことができるからなのでしょう。
人生の中で、絵本との距離感も変わっていくのだなと、
感じる出来事でした。
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