
僕たち絵本専門士、朗読指導者を支援してくれている、
NPO法人絵本文化推進協会は、多くの児童書出版社や教育関係者が参加する団体です。
その団体の会報誌「えほんといっしょ」第2号が発行となり、
僕の手元にも届きました。
今回、「これからの絵本専門士とは」というテーマで、
日本の各地で活躍する絵本専門士の皆さんの対談に加えて貰うことが出来まして、
絵本専門士という資格の今と、これから、
それぞれが活動の中で感じている課題について、
皆さんがそれぞれに考えや想いを発言し、考える有意義な時間でありました。
絵本専門士資格10周年記念事業の際のシンポジウムでも語られていた、
絵本専門士という有資格者が社会においてどのような役割を果たす者なのかという課題、
活動につきまとう資金の課題、
そして、絵本専門士としての知識を維持するための学び直しの課題、
どの問題も道半ば、というより解決できていません。
僕は、このままの知識で、子ども達や保護者の皆さんに飽きられることなく、
絵本専門士としての活動が続けられるのか不安で仕方が無いのですが、
どうやら、そのような悩みは、他の絵本専門士の皆さんについても、一致しているようです。
資格を取得するのが目標ではなく、その資格を使って何を伝えるのかが目的だったのは、
当たり前のことなのですが、
どうにも「何を伝えるのか」の部分が曖昧になり始めている、
そんな危機感を覚えているからこそ、
絵本専門士として、地域の中で子どもと絵本のある生活が、
実は、家庭という単位の中で重要な者である事を、訴え続けることをやめてはいけない、
そんなことを再確認する対談でした。



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