絵本の「楽しい」を続けることの難しさ、


ここ何週間か、若い保育士さんが、子ども達に絵本を読んで、
気に入ってもらえた絵本や、子ども達がどんな絵本が気に入っているのか、
体験的なおはなしを聞く機会が多かった。

その中で、やっぱりというか、そうだよねぇ、と深く共感したのが、
各年齢のお気に入り絵本のリストを見ていると、
4歳児くらいから絵本の質がガラッと変わっていること・・・

『ミッケ!』シリーズなどの探す絵本や、

図鑑的な絵本が好きな絵本にリストアップされてきます。

子ども達は、子ども達同士の中でコミュニケーションがとれる絵本として、
『ミッケ!』や図鑑は一緒に楽しめる要素があります。

この子ども同士で楽しめるというのが、
保育所の子ども達の中では、大きなメリットになります。

僕は、絵本は「ツール」だと考えていますから、
子ども達の絵本の使い方は、正しいと思います。

けれども、ここで注意しなくてはいけないのは、
子ども達の中の「楽しい」という体験は、
絵本でなくても獲得できる体験だと言うことです。

僕は、絵本の楽しみ、醍醐味は、ストーリーを楽しみ、共感することにあると考えています。
そして、この楽しみ方を子ども達に伝えることができるのは、大人だけです。

保育所という生活単位の中では、個々の子ども達に絵本の楽しみを伝えるには、限界があります。
絵本、物語を楽しむことのできる子どもを育てるには、
やはり、家庭での絵本体験が大切と言わざるを得ません。

子どもの身の回りに絵本のある環境と、
絵本を楽しんでいる我が子の姿を大人が見守る余裕、
大人も物語を楽しむ、

この3つの環境が整っていないと、
子ども達が絵本を「楽しい」と思い続けることは難しいのではないでしょうか。


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