全国学校図書館協議会の実施する学校読書調査というのがあります。
今年の6月に実施され、読書週間に合わせて公表されたのですが、
今回、タイトルからもう、気になったので取り上げたいと思います。
小中高生、電子書籍に比べ「紙の本読みやすい」…読書傾向調査
読売新聞 2022年10月27日、記事より
内容としては、スマホやタブレットなどで電子書籍を読んだことがあると回答した人のなかで、
紙の本の方が読みやすい(わかりやすい)と回答した人が多かった、
そして、読書量の多い人の方が紙の本を選ぶ傾向にある
というものでした。
タブレットを多用する僕が言うのも何ですが、
自分で発行するタブレットより、紙の本の方が圧倒的に目の負担が少ないですし、
明るいところで、読みさえすれば紙の本の方が、
読みやすいのは言うまでも無いでしょう。
しかしながら、子ども達の学校での環境を顧みると、
この結果に矛盾した事象がおきています。
gigaスクール構想と称して文部科学省が進めている
学校でのICT化整備の動きは、
子ども達一人一人にタブレット端末を配布し、
デジタル教科書・教材等のデジタルコンテンツの活用をめざすものです。
一部の大人からは、教科書のデジタル化でランドセルが軽くなるとの意見もありましたが、
この調査からは、紙媒体の方が、理解度が高いと子ども達が感じている、
当家とれる答えが出ています。
「子どものため」と言いながら、大人の進める事象が、
実は、子どものニーズとはアンマッチというのはよくある話ではありますが、
何事もバランスが大切なので、もっと子どもと読書との関係性に着目して、
子どもに寄り添った教育を目指して欲しいと切に願う次第です。
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