なぜ図書館のおはなし会はルールが厳格なのか(その1)

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関東圏の図書館で、おはなし会活動をしていると、
しばしば、ボランティアの皆さんから、お叱りをいただくことがあります。

曰く、
「本を持つ手が左右逆」とか、
「絵本を動かすと見難い」とか、
「声色を変えるな」とか、
「抑揚を付けすぎるな」とか、
そんな感じのことです。

この辺のところで、先輩のボランティアの方からいろいろとアドバイスをされて、
どうして良いか、悩まれているボランティアの方も多いのではないでしょうか?

僕も、図書館に勤務していた頃に、児童奉仕の研修会で、
その辺りのところは、厳しく教えられました。

けどね、ふと気がついたのです。
それは、先輩の図書館員の方が『ぴょーん』の大型絵本を読んでいた時のことです。
子ども達と一緒に「ぴょーん」って
絵本が上に動いていたし、
なんだったら、体だって伸びていました。
けど、そういうのは良くないって、その人から教えられている訳ですから、
これはもう、訳が分からなくなるわけです。

見解としては、作品によってはそういうこともある的な説明だったのですが、
これはもう、説明になっていません。

さらに、先輩職員になると、おはなし会の際に、
声色は変えていませんが、抑揚が効いて物語にメリハリのある
素敵な絵本の読み方をされています。

それをきいて周りの人が「〇〇さんは、特別だから」
って、人で基準を変えてちゃダメでしょう・・・

図書館のおはなし会での絵本の読み方に関するルールにちょっと疑問を持ち始めたわけです。

これは、関東圏限定の話なのかもしれませんが、
この辺の厳格なルールができたのには、図書館がこれまで歩んできた道のりに原因があるのではないかと、
考え始めたわけです。


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