先日の東京都人権啓発センターでの、おはなし会から、
幸手市立図書館でのボランティアの皆さんの講座をとおして、
図書館でのおはなし会のあり方について、
考える機会が多くなりました。
僕が、地元の図書館で司書として働いていたとき、
一部のボランティアさんから、
おはなし会の途中で、ちょこちょこ動き回る子ども達に対して、
「入場できないようにして欲しい」
と言う、要望があったことは、以前にもお話ししました。
僕は、その時には、この要望を断ったのですが、
先日のボランティアの皆さんとお話をしている際に
どうも、今でも、静かに出来ない子は、
来ちゃダメ的な雰囲気のおはなし会は、多いようだと思いました。
でも、図書館は、市民であれば誰でも利用できる場所のはずです。
「誰でも」と言いつつ、図書館の開催する事業に制限をかけることは、
ちょっと「?」という感じがしますし、
そもそも「おはなし会」は、子ども達が本、物語に触れる機会を作ることで、
自らの手で本を手に取る子どもを育てることが目的だったはずなのに、
そのイベントが、子どもを区分して、受け入れを拒んでしまうと言うのは、
いかがなものでしょうか?
先日の講演会の中で、ボランティアの皆さんと
この、おはなし会のあり方に関するお話しをしたのですが、
多くの皆さんにご納得をいただけたようで、
終了後に、特別支援学級でのおはなし会のあり方や、
今後のおはなし会の運営に関するご相談を頂くことができました。
何が正解かは分からないのですが、
図書館に足を運ぶことが出来ない子どもを
図書館側が作ってしまうのは、間違っているのだけは、
間違いないでしょう。
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