『タコとだいこん』(講談社)2022年8月
伊佐久美:作
表紙を見て混乱します。
だって、タコが大根を抱えているんですよ、
しかも、なんだかちょっと嬉しそうに見えるし、
第42回講談社絵本新人賞の受賞作ということで、
受賞に違わず、子ども達と楽しめる絵本になっています。
ある日、ふと、タコが大根を食べたいと思い、
陸に上がって、大根を取りに行くという物語、
なぜ、タコが大根を食べたいと思ったのか、
大根は、タコと一緒に煮られるもので、
両方とも「食べ物」だけど、
どちらかがどちらかに食べられるものではないはず。
そんな混乱をよそに、
タコは、陸に上がって大根畑に向かってゆっくりと進んでいきます。
道中には、障害もありますが、障害の排除もマイペース、
淡々と運んでいくストーリー、
混乱する読者、
子ども達は大笑いでしょう。
寒い季節におでんでもつまみながら、読みますか、
そんな絵本です。
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