先日『池上彰のニュースそうだったのか』と言うテレビ番組の中で、
昔話の改編について取り上げられていたので、ちょっとその辺のことを、
「さるかに合戦」は合戦ということばを使わなくなり、
「さるかにばなし」となって、カニは死なないし、
猿は改心して、仲直りする話に変わいる。
桃太郎も、鬼ヶ島で鬼とは戦わず、大声を出して驚かせて、
解決するというお話しに変わっている、
という内容だったのですが、
テレビでは、改編に関する是非については、語られていませんでした。
昔話が時代につれて物語が変わっていくことは、
あり得ることなので、そこはまぁ、そういうものなのだな、と言う理解で良いと思うのですが、
改編の理由が、表現が子どもには不適切との考えから、
「死なない」「争わない」方向に変わっているというのです。
現実の社会では、子ども達に争う姿を見せておきながら、
物語では、「死」や「紛争」は取り扱わないと言う姿勢が、
果たして大人として、正しいのか、と言う議論が必要だと思います。
まぁ、昔話については、多くの出版社から販売されていますから、
様々なお話しのパターンがりますし、親の側に選択する力が求められてくるのですが、
一部の出版社の改編が、テレビで取り上げられることで、
なんとなく、スタンダードに見えてしまうのではないかと、
ちょっと心配になってしまうのです。
コメントを残す