絵本専門士10周年記念事業に参加しまして、

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11月30日、12月1日の2日間、国立オリンピック記念青少年総合センターというところで、
絵本専門士10周年記念事業が開催されてまして、
絵本専門士の看板をあげて、お仕事をさせていただいていることもあり、
参加しています。

30日は、シンポジウムが行われまして、絵本専門士という資格の創設に深く関わりのある
肥田美代子先生、柳田邦夫先生、秋田喜代美先生、鈴木みゆき先生の4人が、
「絵本専門士のこれまでとこれから」というテーマで、それぞれの考える、
絵本専門士に関するこれまでの総括と、これからの展望についてお話をされました。

今回のシンポジウムで印象的だったのは、肥田先生の絵本専門士資格の継続性、
資格を取得した絵本専門士へのフォローが十分になされているのかということに関する、
不安と反省を口にされていたことでした。

曰く、絵本専門士という資格を創設した結果、絵本専門士が地域の中で、
絵本を中心にした地域活性化に関する活動を行っているが、
自発的な行動に委ねられている、そこに十分さサポートができているのか、
というお話だったのですが、

僕個人は、この話を聞いていて、本当にそのとおりだよ、
と声をあげたくでしょうがなかったです。

僕も、絵本専門士としてお呼ばれをして、あちこちでお話をさせていただいていますが、
謝礼をいただくことがあっても、資料作成にかかる費用、交通費等で大体トントンか、
うっかりすると、マイナスな時もあります。

謝礼だって、相手方のご好意で頂戴しているものですし、
相手方の事情を考えればひょっとすると無理をして費用を捻出しているかもしれない、
そんなこと考えたら、お断りすることはできないですし、
講演やイベントをさせていただいた結果、
ほとんどの場合、僕にとっても良い経験になり、
毎年、お声がけをいただく団体も増えてきました。

でもねぇ、ここまでくるのに僕は7年かかっているし、
他の絵本専門士とのつながりがあったから、
ここまで来れたっていうのもあるのです。

シンポジウムの中で、まだまだ一般に知られていない「絵本専門士」という資格を
どう広げていくのか、ということも課題として上がっていましたが、
そういう、繋がりや市場開拓を丸投げしている責任はあると思うんですよね、
もし、本気で課題だと思うのであれば、
絵本専門士という資格のあるべき姿と、
活動するばへの資金的な支援
例えば絵本専門士を招聘した団体に講演費用の一部を補助し、
団体、絵本専門士の双方がWINWINになる仕組みとかね、
そういったものを考える必要があると思うのです。

お金の問題は難しいかもしれないけれども、
エージェント機能みたいなものは、必要じゃないかなぁ、と
次の10年に向けて、課題は多いですね、やっぱり。


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