『カレー地獄旅行』(パイインターナショナル)2017年2月
ひげラク商店:作
食べ物の好き嫌いというのは、
保護者の方からすると、
なかなかの困りごとだと思うのですが、
食べ物の絵本というのは結構な数あるので、
そういうもので、子ども達に食に対する興味を引くというのは、
ひとつの方法だと思います。
今回ご紹介する『カレー地獄旅行』は、
食べ物の絵本の中でも、変わり種の一冊です。
表紙を見ていただければ感じていただけるとは思うのですが、
どう見ても、安穏としたストーリー展開には見えません。
カレーの中の野菜を残したことで、
罰として、カレー地獄旅行を体験する男の子の物語なのですが、
彼を待ち受けるのは、
カレーの調理工程になぞられた様々な地獄、
包丁で刻まれそうになり、
鉄鍋で炒められ・・・
イラストレーションの色味が
カレーの味を想起させ得つつ、
調理の工程の熱さみたいなものまで感じさせるので、
なかなかの迫力です。
子どもに読むときには、勢いを付けて、
ジェットコースターのように
読んであげることで、
子どもに息をつく暇を与えないようにしたいところです。
で、そのあと一緒にカレーを食べたいですね、
もちろん僕の分は、辛いやつでお願いします。
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