えとえとがっせん


『えとえとがっせん』(WAVE出版)2016年11月
石黒亜矢子:作

すっかりお正月気分も抜けてしまいましたが、
このときに紹介しなきゃって絵本を紹介していなかったので、
ご紹介します。

表紙を見たら、なぜか狸、うっすら、足下には龍が見えますが、
狸は明らかに干支じゃない、
後ろを見れば、犬、鶏などの十二支達に向かって行く
猫、コウモリ、鹿達の姿が、
『えとえとがっせん』=「干支干支合戦」な訳で、
十二支になれなかった動物と
十二支との争いを描いた作品、

十二支になって、威張り散らしている動物たちに
我慢ならない狸が果たし状を突きつけたところから、
物語は始まります。

狸と犬のラップバトルを皮切りに、
けんかは徐々にエスカレート、
最後に待ち受けるのは、
十二支の交代劇か果たして!

というところなのですが、
まぁ、動物同士のけんかの物語ですが、
それぞれの動物たちが可愛くて、
争いの行方と言うよりは、
動物たちの仕草に引き込まれること間違いなしです。

十二支の物語というと、
ついつい伝統的な十二支決定までの過程を描いた絵本を手に取りがちですが、
たまには、こんな後日談もよろしいのでは無いでしょうか?


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