『いないいないばあ』（童心社）1967年4月
松谷みよ子：作　瀬川康男：絵

いまさら紹介する必要もない、
ロングセラー絵本ですが、
子育て講座などで必ず紹介するので、
この絵本、2022年時点で720万部以上、売れているのですが、
小さな子ども達にとっては、
様々な動物たちが「いないいないばぁ」と
繰り返すことが心地よいようです。

子ども達は、この絵本を読むことで次に何が起きるのかを予測し、
予想通りだったことを喜びます。

その喜びをお父さん、お母さんや大人たちと一緒に共有したい、
そして、共有できたときにとても喜びます。

この絵本で、子ども達は、お父さん、お母さんと
喜びを共有することで、自らの置かれている環境が、
安全で、幸せであることを感じることができるのです。

もちろん、小さい子を対象としたおはなし会で読むこともありますが、
その時には、ぜひお父さん、お母さんの膝のうえで、
この絵本を楽しんでほしいとお話ししています。

どんなおはなし会よりも、
お父さん、お母さんの膝の上が安全で、幸せな場所であることを
実感できる場所で、絵本を楽しめることが、大切なのです。