おはなし会や講演会などで、
お子さんと接する機会が多いのですが、
どのように子どもと接するかというのは、
中々難しい課題かなと思っています。
僕は、定期的におはなし会をするところがあるわけではないので、
基本、僕が絵本を読んでいるところを見る(聞く)子どもたちは、
初対面だったりします。
子ども達にとっては、初対面の僕は、ただの「不審者」でしかありません。
特に0~2歳くらいのお子さんは、不安げな顔でこっちを見ている子達も多かったりします。
そんなとき、一緒に来ているお父さん、お母さんに
「ごめんねぇ、不審者で~」なんて話しかけながら、
お父さんお母さんと、会話を広げる事を心がけています。
小さい子にとっては、お父さんお母さんは、絶対的な安心感の存在ですから、
その人達と、僕の距離感が近づいていれば、
「あっ、この人は安全なんだな、」
と思ってもらえるわけです。
そうすれば、例えば45分のおはなし会のなかで、
子ども達は、自由に会場の中を歩き回り、
こっちに視線を向けてもらえたりします。
子ども達は、歩き回っていても、
僕の絵本を読む声が耳に入っています。
その、耳に入る言葉が、
言葉の貯金になって、いつか自らの言葉になって出てくるときが来ます。
その日が来ることを楽しみにして、僕はおはなし会をしています。
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