『真夜中のちいさなようせい』(ポプラ社)2021年6月
シン・ソンミ:作 清水知佐子:訳
韓国の文化を伝える絵本というのは、
いくつか出ていますが、お隣の国でありながら、
その文化について、
知らないことも多いのが韓国であったりします。
この絵本を描かれた、シン・ソンミさんは、
韓国で高い人気のイラストレーターだとのこと、
緻密なタッチはとあまり書き込みのない背景のコントラストが、
確かに、絵画のように感じ取れます。
熱を足した男の子、慣用するお母さん、疲れてお母さんがうとうとすると、
小さな妖精達が現れて、お母さんに代わって、男の子を看病してくれます。
なぜなら、妖精達は、お母さんが子どもの頃に出会った「ともだち」だったから、
子を思う母の気持ち、かつては子どもだった親の懐かしい感情等々、
読む年代によって、感じ方の異なる絵本になっており、
現代の絵本だなぁ、と感じます。
国は違っても、絵本で伝えたいこと、
創作の原点みたいな者は共通しているのかと思うと、
ちょっと面白いですよね、
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