最近、仕事の関係で「質」という表現にであうことが増えました。
「質の高い○○」とか、
「質の担保」とか・・・
しかし、この「質」という言葉の意味が、
一人一人違うことで苦労することとなります。
ある人にとっての「質」というのは、
サービスを受ける人にとっての「質」なのですが、
別の人にとっては、サービスを提供するときに、
自分の都合の良いサービスをさして「質」という言葉を使ったりするので、
同じ言葉を使っていても、考えていることが違うので、
意見の一致を見ないのです。
絵本についても「質」という言葉が使われることがままあります。
ある人にとっての「絵本の質」は、社会性に富んだものだったり、
ある人にとっての「絵本の質」は、文章表現の流麗さだったり、
これまたそれぞれによって異なります。
けれども、人というのはなかなか難しいもので、
権威付けされた人が言うところの「質の高い」ものに、
流れがちだったりします。
それも、個人の判断ではあるのですが、
絵本の本質を見ての判断ではないことはちょっと残念な気がします。
結局は、子どもと一緒に読んでいて、
楽しいか、楽しくないか、だったり、
「また読んで!」とせがまれたりすることが
良いことなのかなと思ったりするのですが、
そんな単純なことが、なかなか伝わらなかったりするのは、
まだまだ、勉強不足なのかな、と思っています。
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