『はなげ小学生』(小学館)2023年9月
すけたけ しん:文 塚本 やすし:絵
子ども達と絵本を読む時、
大人は敬遠したくなるような言葉、表現の方が、
子ども達は好きだったりすることは結構あります。
この絵本もそんな絵本の一冊かもしれません。
テーマは「鼻毛」です。
嘘をついたら、鼻毛が伸びてしまう主人公、
だんだん長くなっていき、鼻の穴に収まらなくなってしまうと、
どうやってごまかそうか悩み、嘘を繰り返す。
どんどん伸びていく鼻毛、悩む主人公、
しかし街の中を見回してみると
街ゆく人たちの鼻からも鼻毛が出ている、
主人公の鼻毛問題は、
はたして無事に解決するのかと言う物語、
子ども達は、ゲラゲラ笑って聞いてくれるので、
読んでいる方は楽しい、楽しい、
誰しも小さな嘘をついてしまうことはあるでしょう、
街の中で嘘をついて人がはっきりと分かるというのは、
面白くもあり、辛いところでもありますよね、
嘘をつく=鼻毛が伸びる
という構造は、子ども達には面白いし、
嘘というものについて考えるきっかけにもなるかもしれません。
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