『おにのパンや』(ポプラ社)2024年1月
作:塚本やすし
2月のブックハウスカフェでのおはなし会で読んだ絵本、
地獄で人気のパン屋さんは、
あかおに、あおおに、ねこおにの3人(2人と1匹?)が切り盛りしています。
亡者のあまり来なくなった地獄に人を呼び込むため、
閻魔様の命を受けて、
人間の世界でパンを売ることになった鬼達は、
地獄の食文化と、
人間の世界の食文化の違いに
戸惑いながら、人間の味覚にあったパンを作ろうと
奮闘する物語です。
子ども達の前で読んでみたところ、
ストーリーを追いながら、
鬼達の作るパンの味を想像したり、
時には、鬼の立場に感情移入してみたり、
閻魔様の側になってみたりと、
それぞれの登場人物の立場に立って、
子ども達から、声がもれているのが楽しいです。
物語の終わりでは、
何人かの子ども達の頭の中では、
既に鬼の作るパンの味ができあがっているみたいで、
なんとなく、満腹、満足な感じが
こちらにも伝わってくるようで、
読んでいて、楽しい時間でありました。
ポプラ社のnotoから、塚本やすしさんのインタビューも読めますので、
こちらも読んでみてください。
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