僕が絵本を読むのは、書店だったり、図書館だったり、
保育園、幼稚園だったり、いろいろなところに呼ばれて、
絵本を読むことが多いのです。
図書館での定期的なおはなし会や、
保育園、幼稚園で園児に対して先生が読むみたいな、
おなじみのお子さんとのおはなし会というよりは、
大体が、初対面でのおはなし会だったりします。
初対面の子ども達から見たら、僕はちょっとした「不審者」なので、
早くなじんでもらうために、笑える絵本や、語感の心地よい絵本を最初のほうで多めに読んで、
最後にちょっとしっかりしたストーリーのある絵本を1,2冊という組み合わせが多くなったりします。
そんな、おはなし会で使いたくなる「しりとり」をテーマにした絵本を何冊か御紹介します。
『りんごりらっぱ』(福音館書店)2024年2月16日
あべけんじ:作
表紙の絵で見れば分かるとおり、リンゴとゴリラ、ラッパがあります。
普通のしりとりなら、「りんご、ごりら、らっぱ・・・」と続いていきますが、
この絵本最後の文字を重ねて読まないといけないので、
「りんごりらっぱ・・・」と続けて読むのが難しい、難しい、
ついつい「りんご、ごりら」って読んじゃうんです。
練習しても、うっかり本番でミスっちゃって、子ども達も僕のミスに笑っちゃったりして・・・
けれども、しっかり読めると、語感が気持ちよくて、ついつい癖になっちゃう、そんな絵本です。
『ねこ・こども』(福音館書店)2016年8月
佐々木マキ:作
ねことこどもから始まるしりとりのような、
物語のような不思議な絵本です。
しりとりの言葉に合わせて、物語が進んでいく様は、
男の子の見ている夢の世界なのか、
現実の世界なのか、ストーリーが進むにつれて、
子ども達が絵本の世界に引き込まれていくのが手に取るように分かるのが、
読んでいて、楽しい絵本です。
残念なのは、現時点で重版されていないので、
入手が難しいところです。
『せきとりしりとり』(文溪堂)2011年2月
サトシン:作 高畠那生:絵
タイトルで分かるように、お相撲さんの取り組みの様子が、
しりとりで描かれる絵本です。
ここは、行事や呼び出し、中継のアナウンサー、果ては力士の気分になって、
気持ちを入れて読みたいところです。
どのページをとっても、お相撲さんがものすごい迫力で、迫ってきます。
読み終わってから、子ども達が手に取って、自分で読みたくなること
間違いなしの絵本です。
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