『あさいち』(福音館書店)1984年2月
大石可久也:絵 輪島・朝市のひとびと:かたり
新年早々に発生した能登半島地震、
復興にはまだまだ時間のかかる事とは思います。
日常が一瞬で奪われ、大きくその姿を変えてしまう、
自然災害の恐ろしさは、私たちの想像を大きく超えるものです。
そんな、失われた日常を記録していた絵本が、
今回御紹介する『あさいち』です。
長く絶版状態だったのですが、今回の地震を受けて、
販売利益を日本赤十字社に寄付する目的で、重版となりました。
元々は、月間雑誌かがくのともで1980年に出版されたものなので、
今から34年前の輪島で、
朝市に集まるの人々の会話を記録し、
その様子を描いています。
朝、野菜の収穫から始まり、
出店準備、出展者同士や、買い物に来た人たちとの何気ない会話、
そこに描かれているのは、輪島の日常です。
そんな日常を一変させた地震という出来事、
いつかこの絵本にあるような日常が戻ってくることを願いつつ、
この絵本を買って帰りました。
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