先日の絵本専門士10周年記念事業のはなし、
まだまだ続きます。
11月30日のシンポジウムの後、基調講演がありまして、
「絵本を広げるPLAY!MUSEUMの展覧会」と題して
絵とことばがテーマの美術館、PLAY! MUSEUMのプロデューサーである、
草刈大介さんのお話を聞く機会に恵まれました。
「エルマーのぼうけん」展や「ぐりとぐら しあわせの本」展など、
様々な、絵本や児童文学をテーマに特別展を開催している
PLAY! MUSEUM、たくさんのスライドで
どういうコンセプトで展示を作ったのかなど、
教えていただいたのですが、
スライドやおはなしを聞いているの中で、
僕が感じたのは、「っぽさ、」を損なわない展示って難しいんだろうな、
と言うことでした。
どの展示も元の作品の香りがするというか、
独自色もありつつ、オリジナル持っている雰囲気を壊していない、
トータルで居心地の良い感じがすごいなぁ、と、
僕は、絵本を読むときに作品の中にある作家さんの要素を大切にしたいと思いながら
絵本を読んでいるのですが、果たして上手くいっているかは疑問だったりして、
なので、草刈さんに思い切って聞いてみたのです。
「どうやったら、作品、作家さんの雰囲気を上手に出せるんでしょうか?」
返ってきた答えは、
「特に意識していないけれど、展示を見てそう思ってくれているのであれば嬉しい」
という言葉でした。
なるほどなぁ、意識してはいないけれども、
作品が好きで、よく読み込んでいれば、
その作品のカラーや味というのは、勝手に出てくるものなのかと、合点がいきました。
絵本を読むときの向き合い方って大事なんだなと、再認識させられる時間でありました。
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