昨日、読売新聞の文化欄に絵本専門士に関する記事が掲載されていました。
絵本専門士という言葉に興味のある方は、既にお読みになっているかもしれませんね、
記事では、僕の所属する絵本専門士ユニットPeek-a-booの主催する
神保町にある絵本専門書店ブックハウスカフェでのおはなし会の様子を取材されており、
絵本専門士の輪違さんと佐藤さんのお二人のコメントが掲載されておりました。
そして、過日開催された絵本専門士10周年記念事業の際の様子に少し触れ、
絵本専門士の今後の課題について、僕が取材されており、
主観ではありますが、少しお話しをさせていただきました。
謝金を頂戴しても、主催者から講演で絵本を読んで欲しいとリクエストされると、
著作権者への許諾を取る必要があり、場合によっては一定の額のお支払いが必要になるケースもあり、
場合によっては、謝金を上回る負担を絵本専門士がしている場合もあることから、
一定の支援が必要ではないかという趣旨の発言をしました。
僕は、サラリーマン絵本専門士ですから、本業の収入があるから多少の赤字は吸収できます。
それでも、絵本専門士としてあちこちで大人に向けた講演や講座を実施するのは、
子どもと絵本の関係性の将来性に対する危機感からです。
図書館や書店でおはなし会をすることは、子ども達が絵本に触れる良い機会です。
しかし、その絵本を子どもに買い与えることが出来るのは、大人です。
大人が絵本の意味や価値を知らない限り、
絵本が社会の重要な構成要素になることはないと考えています。
大人が面白いと思うから、子どもに絵本を手渡すことが出来る環境を作るには、
大人が絵本を「子どものためのもの」と思わないで受け入れる必要性に気付くこと、
だから僕は、大人に絵本の価値を伝える活動を続けていきたいのです。
絵本の価値が再確認できる時間を提供すること、
これが、絵本専門士に求められている役割だと、僕は思っているのです。
コメントを残す