最近、絵本のお仕事の関係で打ち合わせをさせていただいた
NPO法人の担当者の方から、
絵本専門士の方を何度かお呼びしたことがあるのですが、
どうしてもおはなし会的なイベントになってしまう。
というおはなしを頂戴しました。
おそらく、担当者の方は、おはなし会的なものではなく、
もうちょっと、子ども達が主体的に関わることが出来る様な企画を求めていたのかな、
と思い、打ち合わせでは、絵本から少し離れたところから、
イベントの提案をさせていただきました。
絵本専門士養成講座を実施している独立行政法人国立青少年振興機構のホームページでは、
絵本専門士の活動の中で、絵本専門士に求められる役割として、
実際に本を使って行う取組、絵本に関する知識をもって行う指導・助言、絵本の可能性をさらに探究するための研究、絵本に関する自らネットワークを活かした人的・物的コーディネートやワークショップの企画・運営など、多岐に渡ります。
との記述があります。
今、絵本専門士に足りていないのが、この部分なんじゃないかなと、僕個人は思っているのです。
そんなことを書くと他の絵本専門士に「ちゃんとやってるよ!」って怒られてしまいそうなのですが、
自身の反省も含めて、絵本専門士としての活動が「内輪ウケ」になっていないかを考える時期なんじゃないかなと、
コロナの自粛もほとぼりが冷め、少しずつですが「絵本専門士」として、
様々な団体から、講座や講演会の依頼をいただける状況になってきました。
果たして、その団体のニーズに合ったサービスが提供できているのだろうか?
なんとなく、自分のやりたいことを勝手にやっていないだろうか?
直接、絵本を紹介することがなくても、
結果として、絵本や文学にたどり着く方法はたくさんあるはずなので、
そういった、手段をたくさん持っていることも絵本専門士に求められる役割なのではないかなと考えているのです。
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