『にじゅうおくこうねんのこどく』(小学館)2021年11月
谷川 俊太郎 :詩 塚本 やすし:絵
1956年6月に出版された、谷川俊太郎さんの処女詩集に収録されていた
有名な詩に、塚本やすしさんが絵を添えた、詩の絵本です。
広い宇宙の中で、生命の住む星は、地球だけ、
火星には、生命が住むのだろうかと、想像を飛ばし、
広い宇宙の中で、顧みると僕という存在は、
ただ一人だけれど、広い世界の中で多くの人が「ぼく」
と一緒に存在しており、
日常は続いていく、
そんなイメージの詩に、塚本やすしさんが添えた絵のストーリーは、
宇宙とラーメンという、取り合わせでした。
このイラストレーションと詩の取り合わせがさらに
僕という存在の身近さと宇宙の広さの対比を強調しており、印象的です。
詩の解釈というのは、受け取る側によって、
多くの解釈があるとは思いますが、
イメージの広がり方の多様さを知る良いきっかけになると思います。
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