『しらすどん』(岩崎書店)2021年7月
最勝寺朋子:作・絵
食べるものの大切さを物語る絵本は、沢山ありますが、
この『しらすどん』のようなアプローチの絵本は、
多分初めてなのではないでしょうか。
お昼に出されたしらす丼のシラスをちょっと残してしまったことから、
自分自身が、シラスの身代わりとなって
不思議な体験をする物語なのですが、
その内容が輪廻転生というか、
かなり壮大な、命の物語になっているのです。
家で食べていたしらす丼が、気づけば、命を巡る物語へとスケールアップしていく過程は、
だまし絵の世界に取り込まれたような感じがします。
この絵本を読んだあとで、しらす丼を食べると、どんな気持ちになるか、
ちょっと楽しみです。
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