『火 あやかし』(小峰書店)2019年6月
飯野和好:作
炎というのは、
現代人にとっても脅威であり、
恐怖の対象となります。
生活の中で、ある程度、
炎をコントロールできるようになったとはいえ、
一度、人の手を離れた炎を改めて、
人の手でコントロールすることはほぼ不可能です。
ましてや、今よりもっと昔の時代、
原因の分からない炎は怪異の対象として恐れられていました。
鬼火、釣瓶火、人魂、輪入道などなど、
炎をまとった妖怪が沢山います。
今回ご紹介する絵本もタイトルのとおり、
旅路を急ぐ兄弟が山の中で野宿をしようとすると、
怪異に出会うという物語です。
飯野さんのイラストの迫力もあり、
怪異が登場するシーンは、
読み手のこちらも兄弟達と一緒に飲み込まれそうな、
怖さがあります。
8月も終わり、怪談を楽しむ季節もあとちょっとです。
親子で寝る前に怖い話で盛り上がってみませんか?
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