『わたしのバイソン』(偕成社)2021年9月
ガヤ・ヴィズニウスキ:作 清岡秀哉:訳
4歳の時に初めてバイソンに出会った少女、
バイソンと心を通わせ、
長い年月を共に過ごしていき、
少女は年老い、
バイソンは少女の前から姿を消した。
人は時間の流れに逆らうことはできず、
全ての物事は終わりに近づくために進んでいく、
生命にとっては「死」はだれにとっても訪れる
ゴールなのかもしれません。
「死」に向き合うと言うことは、
多くの人々にとって、脅威であり、恐怖でしょう。
この絵本は、静かに「死」を描き、
だれにでも訪れる終末を受け入れ、
少しずつ、死を受け入れ、
歩んでいく少女の姿を描いています。
子ども達に「死」と向き合うというテーマは少し重いので、
この絵本に関しては、大人が手に取り、
自らの死生観と重ね合わせながら、
考え、読み解いていく作品といえるでしょう。
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