ぐりとぐらとぼく

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『ぐりとぐら』の絵を描かれた、
山脇百合子さんが亡くなったというニュースが、
仕事が終わった途端に飛び込んできました。

日本の絵本草創期のトップランナーが
次々と鬼籍に入っていくのは、
残念でしかありませんが、

時間の流れはだれにでも平等であり、
悲しいけれども、仕方のないことでもあります。

現在、僕がこうして、絵本専門士として活動をしているのも、
子どもの頃に母に読んで貰った『ぐりとぐら』がその根底にあります。
美味しそうなカステラを囲み、動物たちが仲良く食べている姿がうらやましく、
母に「この絵の中に入りたい」とねだったのです。
母はもう一冊『ぐりとぐら』を購入し、
そのページの片隅に、僕の姿を書き込んでくれました。

あのとき、僕は間違いなく、ぐりとぐらと動物たちと一緒にカステラを味わい、
物語の世界に入っていく感覚の楽しさを覚えたのだと思います。

大人になり、今は僕が子ども達と一緒に物語の世界を楽しむことで、
子ども達に現実の世界とは、異なる場所で楽しむ想像力や考える力を手に入れて欲しい、
そう強く願っています。

そんなきっかけを作ってくれた、山脇百合子さんのご冥福を心からお祈りいたします。
本当にありがとうございました。
これからも、小さな力でしかありませんが、
僕は、山脇さんの生み出した沢山の作品を大切に子ども達に届けていきます。


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