『てをつなぐ』(金の星社)2017年8月
鈴木まもる:作
私たちは、生活の中で何気なく、
手を繋ぐという行為を行います。
子どもが小さい頃は、
良く手を繋いで、
いろいろなところに出かけたものですが、
娘さんも倅さんも大きくなった今、
僕自身、誰かと手を繋ぐと言うことは、
めっきり無くなりましたが、
誰かと手を繋ぎ、他者の体温を感じると言うことは、
幸せなことですし、
私たちが子ども達の体温を感じる時、
子ども達を保護したいという感情を抱くこともまた、
幸せなことです。
近年、人と人の関係は互いを思いやり、気遣うことから、
互いの主張を頑なに守り、
時には、そのために人を攻撃することもいとわない、
そういう、環境に変わってしまいました。
なぜ、このようなことになってしまったのか、
大人の一人として、子ども達にこのような社会をみせていることを
非常に残念に思っています。
この絵本から「手を繋ぐ」という単純な行為が、
様々な人にとって幸せなことであり、
手を繋ぐことによってもたらされる多幸感や、
他者との繋がりがあって、
初めて自らの存在意義がもたらされると言うことを
感じて頂けるものと思います。
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