『すくすくいのち』（めくるむ）2021年9月
はまのゆか：作　佐々木裕子：監修

このところ、少しずつではありますが、
絵本に関するイベントのお話をいただけるようになり、
コロナ以後、久しぶりに
たくさんの子ども達と出会う機会ができて、
ちょっとうれしいです。

会場に子ども達の声が響いていると、
幸せな気持ちになりますが、

そんな子ども達がどうやって、この世に生を受けて生まれてくるのか、
お母さんのおなかの中での約280日の様子を
親子の物語として描いています。

このもの絵本の中に登場する赤ちゃんのサイズは、
ほぼ原寸大で描かれており、
子ども達が手に取ることで、
自らがどのような過程を経て、
いま、この場に存在するのかをたどっていることができます。

親御さんにとっては、お子さんと一緒に読むことで、
改めて、我が子がこの場にいることが奇跡的な出来事であることを、
家族で共有することができるのではないでしょうか、

科学絵本的でありながら、家族が我が子の誕生を待ち望む
物語としての読みごたえも十分にあり、楽しめる一冊です。