図書館に勤務していた頃、
娘が『くまのがっこう』シリーズが大好きで、
何かの折には、絵本を買っていました。
図書館の研修などでその話をすると、
大抵「あぁ、あのキャラクタービジネスの・・・」と、
あまり良い顔をされなかったのです。
絵本のキャラクターをビジネスとして展開することを
あまりよしとしない風潮が、当時の児童図書館員の中にはあったようで、
(今は変わっているのかなぁ、)なんとなく寂しかったのを覚えています。
当時、商業主義的な絵本というのはあまりよろしくない、
というような趣旨の発言をされている方がいたのは覚えているのですが、
そもそも、絵本の出版というのは「商売」なのだから、
商業主義的なもの以外はないのでは?
なんていう疑問を持ちながら話を聞いていたのですが、
当時の僕には、それを真正面から聞く勇気も、知識の無かったので、
それが今となっては悔やまれます。
他方、『うさこちゃん』や『はらぺこあおむし』は、
たくさんのキャラクターグッズが、展開されており、
キャラクターグッズが、今となっては、
絵本への誘因効果を果たしている一面もあると言えるでしょう。
当時、なんとなくその辺のことは、触れられていなかったので、
今どんな話が聞けるのか、興味のあるところです。
とはいえ、キャラクターグッズが、一人歩きしてしまうと、
絵本のストーリーに触れることなく
「知ってる」親御さんが増えている気もするので、
絵本とキャラクターを結びつけて、絵本の楽しみをお知らせするというのも、
これからの絵本の普及活動に必要なことなのかもしれません。
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