『ゆきのげきじょう』(小学館) 2022年10月
荒井良二:作
お父さんの大切な図鑑を破いてしまったことをきっかけに、
雪の降る中、外へ飛び出した少年、
スキーを履いてどこまでも、どこまでも進んでいく、
その途中、くぼみに落ちてしまいます。
しかし、堕ちた先には小さな劇場があって・・・
荒井良二さんの独特のタッチは、
雪国の風景を優しく、温かく描いていますが、
そのストーリーは、僕にはちょっと怖かったりもしました。
主人公の後悔、お父さんの優しさ、
雪の劇場の美しさと、
吹雪の恐ろしさ、
いろいろな感情を呼び起こさせる絵本となっています。
子どもの頃、父母に怒られたときの感情、
それでも見守ってくれた優しさを知ったときの感情等々、
大人になった今、改めて振り返るきっかけになる絵本です。
この絵本を読んでから、我が子を見つめたとき、
あぁ、二人ともよくここまで大きくなってくれたなと、
感謝の気持ちで一杯になりました。
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