僕が、絵本専門士になるまで、(図書館編-2)


前回、ボランティアの皆さんとの話し合いの結果、
一部のボランティアの方には、
おはなし会にご参加頂かないこととしたのですが、
その結果、生じたのが人手不足です。

小さい図書館で、職員は2人しかいません。
そして、司書は僕一人、
もう一人の上司は、図書館なんて分かりません、
という人でしたから、
蔵書管理から、職員のシフト管理まで、
何から何まで、やりながらのおはなし会のプログラムづくり、
とても忙しい、毎日でした。

当時は、今僕がやっているおはなし会の運営方法とは違い、
プログラムをきちんと決めて、ボランティアの皆さんの選んだ絵本を
そこに組み込んで、おはなし会をやっていたので、
まぁ、大変でした。
当時の僕が、今のおはなし会のやり方を知っていたら、
もっと楽だったのにと思わずにはいられません。

当時の図書館は、何年か前に
「おはなし会は、図書館の業務では無い」
といいきり、図書館でのおはなし会を終了させようとしていた経緯もあり、
おはなし会に来てくれる親子は、良くても2、3組程度で、
なんとも寂しかったのを覚えています。

そんな、おはなし会も回を重ねるごとに
来場者が増え、僕が図書館から異動する最後のおはなし会には、
25組以上の親子が足を運んでくれて、
最後に、寄せ書きも頂いたりして、
今、思い出しても、幸せな、図書館司書だったなぁ、と笑顔になってしまいます。

そんな、子ども達も多くが中学生、高校生になり、
街で出会うと、恥ずかしそうに挨拶してくれるのは、
僕の一つの財産です。


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