藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス
『ミノタウロスの皿』(小学館)2023年4月
藤子・F・ 不二雄:作
たまには、絵本ではなく、漫画の話を・・・
藤子・F・不二雄さんといえば、
『ドラえもん』『オバケのQ太郎』など、
僕たちアラフィフ世代は、
子どもの時に散々お世話になった漫画家さんですよね、
『ドラえもん』は今でも毎週アニメーションが放送されており、
年1回の映画作品では、有名な作家が脚本を書かれたりと、
今でも話題に事欠かない作品です。
そんな、藤子・F・不二雄さんが、大人向けなSF短編を数多く手がけていたことは、
漫画好きな人なら基礎知識なのでしょうが、
一般の人にはあまり知られていなかったりします。
今回、小学館が『藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス』と称して、
短編作品を集めた全集を発刊し、4月から第1回配本が始まりました。
ネットニュースなどでは、読んでいたのですが、
本日、書店にて平積みになっているのを見つけ、
ついつい、2冊とも購入してしまいました。
『ドラえもん』などの子ども向けの作品とは全く事なるストーリーは、
当時の社会を風刺したものや、哲学的な作品も多く、
時には、ナンセンスなストーリーもありますが、
やはり、ブラックユーモアで彩られており、
そのバラエティに富んだ展開に驚かされるばかりです。
それでも、イラストレーションのタッチは紛れもなく、
藤子・F・不二雄であり、小学生の頃にこの作品を手にしたとき、
そのギャップに驚きつつも、作品のダークなイメージが強く心に焼き付いたことを思い出します。
藤子・F・不二雄さんの陰と陽、両方の視点から作者の考えを辿る事の出来る、
今回の全集、続きが楽しみです。
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