みんなたいぽ


『みんなたいぽ』(ミシマ社)2023年2月
マヒトゥ・ザ・ピーポー:作 荒井良二:絵

統一地方選挙の後半戦、
日本中で、多くの言葉が街頭に溢れる時期です。
四角い看板をつけた車からは、
それぞれの候補者がそれぞれの思いを有権者に訴えています。

それぞれの思いから生まれた言葉は、
結果としてみんな違うので、
その先に待ち受けているのは結局対立だったりするのは、
少し寂しいことです。

対立が生まれる原因はどこにあるのか、
そんな、問いに対するひとつの答えが、この絵本かもしれません。

この物語では、警察官の「僕」がいろいろなものを逮捕していきます。
言葉で人を傷つけた人を逮捕すれば、言葉も逮捕してと訴えられ、
肌の色が違うことで争いになった人からは、色を逮捕してと訴えられ、
職務に忠実な「僕」はありとあらゆるものを逮捕していき、
やがて街には、誰もいなくなる。

人の対立の原因は、どこにあるのか、
この絵本を受け取った大人達が
考えなければいけない事なのかもしれません。

言葉も色も対立を生む原因ではありません。
対立を生むのは、人の思い、考え方であり、
他者と比較し、自らを正当化しようとする心にあるのです。


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