『なつやすみ』(福音館書店)2023年6月
麻生知子:作
家族の冬の暮らしを定点観測で描いた、
『こたつ』の作者の次作がこの『なつやすみ』です。
『こたつ』に登場したこうたくんの家族を中心に
夏の日々が描かれています。
前作と異なるのは、描かれる視点が複数になったこと、
タイトルが夏休みですから『こたつ』とは異なり、
家族の行動範囲が広がっていきます。
冬のリビングから、
夏のプール、夏祭りなど、
子ども達が楽しみであろう、夏休みのイベントの数々が描かれています。
絵のタッチから、何となるノスタルジックな印象を受けるので、
大人の方には、懐かしいと感じる方もいるかもしれません。
個人的には、次作になって絵本の中の
世界線が「家」から「街」に広がっているので、
次作は、さらに広がったりしたら面白いかなぁと思ったりして、
ちょっと期待していいます。
細かく描かれている街の風景をゆっくりと眺めて
楽しんで欲しいと思います。
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