『ゆうやけにとけていく』(小学館)2023年7月
ザ・キャビンカンパニー:作
日本絵本賞を受賞した『がっこうにまにあわない』の
ザ・ギャビンカンパニーさんの一冊、
沈みゆく太陽、様々な場所で、
夕焼け空を眺める子ども達、
一日の終わりが近づく時間帯、
ある子どもは、ジャングルジムの上で、
ある子どもは、お母さんとの買い物の帰り道で、
夕日を眺めています。
それぞれの子ども達の一日は、
必ずしも充実したものではないかもしれません。
子ども達の心には、今日一日の出来事を抱えて、
様々な感情が生まれていることでしょう。
そんな子ども達の感情とは関係なく、
夕日は、誰の目の前にも同じように輝いています。
誰の前にも「明日」はあります。
「明日」は今日とは違う一日になるのですから、
人々の抱えた感情は、夕焼けに溶けて夜の中に溶けていき、
やがて、良い思い出に変わっていきます。
日々の夕焼けに出会えたとき、
僕たちは、一日が終わったことに感謝しなければいけないのかもしれません。
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