どうぶつまぜこぜあそび


『どうぶつまぜこぜあそび』(そうえん社)2014年08月
サトシン:作 ドーリー:絵

先日、何年ぶりかで、地元の公共図書館のおはなし会に読み手として参加しました。
そのときにオープニングで読んだのがこの『どうぶつまぜこぜあそび』です。

ある動物とある動物を混ぜ合わせた架空の動物、
子ども達に『なにとなにがいっしょになったかわかるかな?』と問いかけることで
展開していく絵本です。
おはなし会のオープニングで、ちょっと緊張気味の子ども達の前で、
読んでいくと、徐々に「コアラ!」とか「カンガルー!」とか、
声が出始めて、読み手との距離感を縮めてくれる便利な絵本です。
しかしながら、この絵本はそれだけでは終わりません。

終盤の大きな仕掛けがあって、大体の大人は、そこで「あっ!」と驚かされます。
大人の固定観念をひっくり返しつつ、
大人が間違える様を子ども達に見せることで、
子ども達が、大人だって間違えるんだから、
僕たちだって今はこのままでいいんだ!
と、自分を前向きに捉えることのできる一冊でもあり、
一冊で二度おいしいという点が、本作品の魅力といえます。


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