「ミシシッピ冒険記」を読む


たまには、絵本以外の本も紹介してみましょう。

『ミシシッピ冒険記』は、

イタリア人作家の書いた1900年代のアメリカを舞台にした冒険小説です。
イタリアアンデルセン賞など数々の賞を受賞しているという作品です。

まず、手に取って驚かされるのは、本の厚み、重み、理由は、光沢のある上質な紙、最近の本にはない気合いを感じます。
立派な装丁は、物語の鍵となる通信販売のカタログが沢山載っているからでしょうか。

著者はイタリア人というせいなのか、読みながら頭のどこかには「マカロニウェスタン」のイメージ、随所にマーク・トウェインへのオマージュと思われる箇所もあり、読んでいる気分は、「マカロニ・トムソーヤ」と言った趣です。

主人公が男の子、女の子、黒人と様々なのはポリコレをを意識しているのでしょうか?
当時の風俗とは若干の違和感はありますが、物語としては自然です。

大人読みをすると主人公達の性格に「うん、うん、そうだよねぇ」と保護者的な視点で寄り添ってしまうところもあり、それもまた面白かったりします。

ジュブナイル小説のギミックを目一杯詰め込んでおり、店舗もよくスピード感があり、子ども達にはエンタメ小説として、大人には、ちょっと懐かしい小説として、いろいろな楽しみ方ができると思います。


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