『おすしやさんにいらっしゃい!~いきものがたべものになるまで~』(岩崎書店)2021年2月
おかだだいすけ:作 遠藤宏:写真
第68回青少年読書感想文全国コンクールの
小学校低学年の部の課題図書になっています。
が、其れを差し引いても、ユニークな絵本です。
ます、作者が寿司職人というのが、びっくりです。
食べ物のことを描いた科学絵本は結構あると思うのですが、
寿司職人が絵本を書くというのは、僕の記憶の限りでは、初めての出来事ではないでしょうか。
寿司職人のおかださんが、子ども達の前で海で捕れた魚をさばいて行くのですが、
魚をよく観察して、特徴を調べたあとは、
魚の特性に合わせて、さばいていく、
そして、お寿司になってみんなの胃袋へ・・・
最後は、子ども達と一緒にイカをさばいて
みんなで食べるという流れ、
で、職人さんのお寿司ですから、
一つ一つが魚からお寿司になる過程で、
もうちょっと、美味しそうというのが楽しかったりします。
命を頂くという行為は、様々な絵本の中で描かれておりますが、
この絵本もまた、子ども達の中に食べ物に関する
新たな視点を与えてくれる一冊になると思います。
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