『いろのかけらのしま』(ポプラ社)2017年11月
イ・ミョンエ:作 生田美保:訳
タイトルと表紙のイラストからは、
鮮やかな彩りの鳥たちが生活する島なのかと
想像しますが、
ページを開くと、全く異なる展開に驚かされます。
色のかけらの招待は、街や海から排出される様々な
プラスチックごみがその正体です。
人の営みの中で排出される、プラスチック廃棄物、
私たちの生活がすでにプラスチックなして成立することは不可能に近いのですから、
そのものの使用は、仕方の無いことなのかもしれません。
また近年、問題となっているマイクロプラスチックの問題についても、
プラスチックを使用して相当な時間が経過して、
研究の結果分かったことですから、
これから、気をつけていかなければ、という意識は大切ですが、
起きてしまったことについて、何かや誰かを批判することは、
あまり、適切ではないのかもしれません。
この絵本は、ただ静かにプラスチック廃棄物に関する事実を
語っているだけであって、
それから、先は読者に委ねられています。
この絵本をどのように捉え、
子ども達に伝えるのか、
大人の技量が問われるところです。
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