木のロボットと 丸太のおひめさまの だいぼうけん


『木のロボットと 丸太のおひめさまの だいぼうけん』
(ほるぷ出板)2021年11月
トム・ゴールド:作 金原瑞人:訳

とある国、王と王妃の統治は順調でしたが、
二人の悩みは、子どもがいないこと、
そこで、王は発明家に、王妃は魔法使いに相談したことで、
二人の元にやってきたのは、木のロボットと丸太のお姫様、
四人は、仲良く暮らすのですが、
ある日丸太のお姫様いなくなったことから、

木のロボットはお姫様を探しに外の世界へ飛び出していく、

ここまでのあらすじを書くと、古典的な童話の世界を踏襲して描かれているコトは
絵本を読むことが好きな人なら、感じることでしょう。

この物語が、現代的なのは単に、木のロボットの冒険譚ではないというところにあります。
探されている、丸太のお姫様にも、冒険が待ち受けていることと、
二人が困難に面したときに、意外な助けが現れます。

ジェンダーに関する話題が様々な場面で語られる中にあって、
昔話にジェンダー論を当てはめて批判するよりは、
このように新しい物語を生み出すことの方が、
よほど生産的ですし、子ども達に語る価値は十分にあると考えます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PAGE TOP