なぜ絵本を読むのかを考えることが大切


先日、地元の社会福祉協議会のお手伝いで、
読み聞かせ講座の講師をしてきました。

60分で、選書のコツから読み聞かせのスキルまで、
一通り、お話ししたうえで、残り30分で受講生の選書と
読み方の練習まで観るという、超ハードスケジュール、
まぁ、ボランティア入門講座なので、仕方ないとは思いつつ、
選書も読み方も、もうちょっと丁寧にやりたかったな、
などど、愚痴ってみたりして、

さて、その講座の中で、実際に児童館でおはなし会をしましょう、
ということで、そのための選書を受講生の皆さんがしたのですが、
その中の一人が、講座の中で紹介した『あいたくなっちまったよ』
を是非読みたいと、話しかけてきました。

今回のおはなし会の会場は、午前中の児童館、
来場するお子さんは、0,1,2歳が中心です。

来場する年齢層を考えて、
別の絵本の方が良いのでは、とアドバイスをしましたが、
その時に、『あいたくなっちまったよ』のストーリーがご自身の中で響いたので、
是非、子ども達に読みたいのだと、僕にお話ししてくれました。

気持ちはわかるのですが、ここではやっぱり読み手の気持ちではなくて、
聞き手の年齢層やイベントの内容を考えて、
絵本を選んでほしいなと、僕としては思うのですが、
大人は、自分の価値観を子ども達に押しつけがちになるのは、
「良かれと思って」であることは理解できるのですが、
控えたいものです。


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