『こたつ』(福音館書店)2020年11月
麻生知子:作
2022年、最後に買った絵本はこの
『こたつ』でした。
前々から、いろいろなところで紹介されていたので、
知ってはいたのですが、
購入はしていなかったので、
ついに購入といった感じです。
天井からの定点観測で、
年末から、年始にかけてのある家族の生活の様子を描いているのですが、
ちょっと思い出してみると、我が家にもこたつがあった頃、
こたつという場所は、家族みんながなんとなくいる場所だったなぁと、
ちょっと懐かしくなったりして、
最近は「居間」というよりは、「リビング」になって、
こたつを囲むという家族も少なくなったような気がします。
この絵本に描かれているのは、ある家族の特に特別では無い一日、
実は、その一日、一日が特別だったなぁ、と思えるのは、
随分時間が経ってからのことなのです。
最近、やっとそう言うことが分かる年齢になり、
こういった絵本を子ども達が手に取って、
何十年か経ってから、ふと思い出して、
懐かしかったり、幸せだなぁ、と思いだしてくれたりすると、
良いのだろうなと、思うようになりました。
なんでも無い日々の、特別では無い時間、
それが実は一番幸せ、そういう絵本です。
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